西洋近世デザイン様式に関する用語2
ルネッサンス様式とは、15〜16世紀にかけてイタリアで盛んになり16世紀後期ヨーロッパ各地に広がった芸術、建築の様式のことをいう。ルネッサンスとは、復興・再生を意味し古代ギリシャやローマの建築様式を取り入れている。代表的なものにフィレンツエ大聖堂などがある。
エリザベス様式とは、イギリスのエリザベス1世時代(1558〜1603年)の建築・室内装飾・家具などの様式のことをいう。ゴシックからルネサンスへの転換期で、ゴシック風の豪壮なものから軽快なものへとなった。
バロック様式とは、16世紀末〜18世紀初めにかけてヨーロッパで広まった建築・家具・芸術の様式のこという。ルネッサンスが古典様式で静的な造形を取り入れたのに対して、バロックは曲線を多用し装飾が豊かになり動的な造形を特徴とする。バロックの語源は、イタリア後の歪んだ真珠を意味する。代表的な建築物に、ベルサイユ宮殿、サンピエトロ寺院などがある。
ジャコビアン様式とは、イギリスのジェームズ1世時代(1603〜1625年)の建築・家具・芸術の様式のことをいう。家具として、ねじり棒やらっきょ形の挽き物が用いられた。代表的な物として、ウェインスコッチチェアなどがある。
ヘップルホワイト様式とは、18世紀後半、イギリスの家具製作者でデザイナーのジョージ・ヘップルホワイト(〜1786年)による家具の様式のことをいう。アダム様式を受け継ぎ、庶民の暮らしにあうように形態・装飾を単純化したのが特徴で、代表的な物として、シールド・バックやハート・バックなどの椅子などがある。
ルイ14世様式とは、フランスのルイ14世(1643〜1715年)統治下の建築・家具・室内装飾などの様式のことをいう。イタリア・バロックの影響を受け、荘重で華麗なバロック様式で、代表的な建物としてベルサイユ宮殿がある。
ロココ様式とは、18世紀フランスを中心としてヨーロッパで栄えた建築・家具・室内装飾などの様式のことをいう。ロココとは、ベルサイユ宮殿の庭園に造られた貝殻模様の人造石をロカイユと呼んだことに由来し、フランスではロカイユ様式ともいう。バロック様式の流れを汲むが、男性的なバロックに比べ優美で繊細で軽快な女性的な様式となる。
チッペンデール様式とは、イギリスの18世紀中頃を中心に家具作家トーマス・チッペンデール(1718〜79年)による家具の様式のこと。カブリオール・レッグとリボン・バックの椅子がよく知られ、チッペンデールはイギリス・ロココ様式の担い手となった。
シェラトン様式とは、イギリスの家具デザイナーであるトーマス・シェラトン(1751〜1806年)に代表される家具の様式のこと。細い材を使用し直線的なデザインで装飾モチーフとしてベルフラワー・壺・バラなどが用いられた。椅子のデザインでは脚の先が細くなった優美なデザインが特徴的です。
ジョージアン様式とは、イギリスのジョージ1世から4世(1714〜1830年)頃までの建築・家具の様式のこと。ジョージ・ヘップルホワイト、トーマス・シェラトン、アダム兄弟、チッペンデール・トーマスなど優れた建築家、家具作家を輩出した。
アダム様式とは、18世紀後半、イギリスのロバート・アダムスとその兄弟による建築・室内装飾・家具の様式のこと。イギリスの伝統に古典的な装飾モチーフを取り入れた優美で軽快なデザインを考案したもの。
アンピール様式とは、ナポレオン帝政時代を中心にフランスで起こった建築・家具・装飾の様式のこと。英語読みではエンパイア様式と呼ばれ、皇帝の威厳を示すために豪華で重厚さをもった様式となる。建築物ではパリの凱旋門などに代表される。家具ではナポレオンのNの頭文字が意匠に採用されている。
ビーダーマイヤー様式とは、19世紀前半、ドイツ・オーストリアで流行した家具・装飾などの様式のこと。アンピール様式の影響を受けながらより実用的でシンプルなデザインが特徴。
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