トイレ・便器に関する用語
トイレには、水洗用便所とくみ取り式便所がありますが、くみ取り式は非衛生的であるため法律で新設は禁止されています。便器には、大便器と小便器(男性用)があります。
大便器とは、大便用の水受け容器のこと。種類としては、和式(しゃがみ式)、洋式(腰掛式)があります。給水方式によりフラッシュバルブ式水洗、ロータンク式水洗とがある。洗浄方法により、洗い出し式、洗い落とし式、サイホン式、サイホンゼット式、サイホンボルテックス式、ブローアウト式などがある。
小便器とは、男性の小便用に使用される水受け容器のこと。種類としては、壁掛け型と床置き型があり、それぞれ丸形(朝顔型)とストール型がある。住宅では、洋風大便器で小便器も兼ねるので小便器はあまり用いられない。
フラッシュバルブ式水洗とは、便器洗浄のための給水方式のひとつ。便器に接続された給水管の水圧をそのまま利用してフラッシュバルブで給水して洗浄するもの。タンクが不要のため省スペースで連続使用が可能である。ビルなどで使用され住宅ではほとんど使用されない。
フラッシュバルブとは、水洗便器の洗浄水を吐出するための弁のこと。洗浄弁ともいう。弁の操作により一定時間一定数量の水を流し自動的に止まる構造になっている。給水管に直結して使用するため、タンクが不要で連続して使用することができる。水圧は0.7〜2.0kg/cm2、管径は25mm以上必要であるため一般家庭ではほとんど使用されない。
ロータンク式水洗とは、便器洗浄のための給水方式のひとつ。洗浄水を便器より1m以内の高さで便器奥に設けたロータンクに貯水し、排水弁を一気に抜いて洗浄するもの。水圧が低いため、洗浄管を太くして抵抗を減らし短時間で大量給水できるようにしてある。水洗時の音が小さく、修理が容易などの利点があるが、連続使用する場合はロータンクに水がたまるまで洗浄できない。住宅で採用されているのは、ほとんどがこの形式である。ロータンクと便器が一体化して、タンクが目立たないものを、ワンピース便器という。
ロータンクとは、便器洗浄用の水槽のこと。洗浄後は、水槽内部のボールタップが水位を利用して自動的に給水を開始し、一定水位で自動的に停止する。
ボールタップとは、ボール状の浮き球を有し、その浮力により水位にあわせて上下し弁の開閉を行うもの。
洗い出し式便器とは、和式便器専用のもので、水のたまる浅い受け皿部分に汚物を一時ため洗浄水の流れで汚物を前方方向に洗い流す方式。ため水が浅いので跳ね返りは少ないが、使用中に臭気が発散しやすい。低価格だが、バリアフリーの観点からは不向き。
洗い落とし式便器とは、汚物をため水部分に落下させ、ため水の落差を利用して洗い流す方式。ため水部分が小さく便器に汚物が付着して臭気が発生しやすい。音が大きく、洗浄力も弱い。和式と洋式両方あり、洋式が主に用いられている。安価で最も普及したが、水はねなどの難点がある。
サイホン式便器とは、配水管の形状を変化させ、水洗の際に排水トラップ部を満水にさせ、サイホン作用を起こして汚物を排出する方式。洗い落とし式便器より洗浄力は強く、洗浄音は静かである。ため水部分の表面積は、洗い落とし式便器より広く、サイホンゼット式より狭い。
サイホンゼット式便器とは、排水管の形状を変化させてサイホン作用を起こさせると同時に、サイホン作用を速めるためにトラップ部分にジェット噴流を加え、洗浄力を高めた方式。ため水部分の表面積が最も大きいので臭気が出にくく、掃除も楽である。洗浄力は高いが、やや騒音が大きい。サイホンジェット式便器ともいう。
サイホンボルテックス式便器とは、排水管の形状を変化させてサイホン作用を起こさせると同時に、水洗時に渦を生じさせるように給水し洗浄力を高めた方式。洗浄音は最も静かであるが、高価で使用水量も多い。ワンピース便器に採用される場合が多い。
ブローアウト式便器とは、噴出する水の勢いで汚物を吹き飛ばす方式。フラッシュバルブ式便器専用で、洗浄力は高いが洗浄音が大きい。十分な水圧が必要なため住宅には不向き。
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